2/11ラブコレ新刊案内（改）

もういくつ寝るとラブコレです。
よそさまの新刊情報ッッ！！仲花！！滾る！！とワキワキしているヒマがあったら「自前の新刊情報更新しようよボケ」と良心がツッコミ入れてきたので、更新です。
多少の変更点がありますが、まあ、クオリティのぬるさは変わりません。

新刊　「君子佳人永結縁（くんしかじんながくえんをむすぶ）」
仲花小説
価格　￥400
A5サイズ　34P

あげさんのステキ表紙絵をどん。





このドヤ顔っぷりをぜひ現ブツでごらんください。
ラフ画の段階で制服は萌え死にしそうになりました。

中身のサンプルは「つづきを読む」でどうぞ。
また微妙な内容ですみません。
元が短い話ばかりなんで、抜粋がムズイのです（汗）

仲花SS「最後の役目」より


　花嫁が新床で身にまとう純白の肌着は、仲謀の母たる呉夫人が仕立てた。
　孫家の大黒柱として揚州でもっとも尊崇をあつめる女性であるところの彼女は、威厳とともに思いやりと優しさを備えた貴婦人であり、義理の娘となる花の身の上を知るや、なにくれとなく嫁入り支度に心をくだいていた。
「近々、おもだった親族の妻女に花さんを引き合わせるつもりよ。みなさんには、私から話をしていますから、花さんと仲良くしてくださるわ」
「ありがとうございます」
「このあいだの、尚香の婚儀にまつわる騒ぎのときには、私の出る幕はありませんでしたからね。こんどは思う存分に口をだせそうで、うれしいこと」
「はぁ・・・・・・」
「それにしても、あなたも正直なものね。ふつうに呼んでもちっとも寄りつかないのに、花さんの名前を出せば、すぐに飛んでくるのだもの」
「・・・・・・・・・・・・」
　仲謀は、むっつりとだまって茶を飲み干した。
　婚儀が近づいて浮かれるのもいいけれど、たまには母に顔を見せなさい・・・・・・でないと花さんにしゃべるわよ、いろいろと――などという書簡が届けば、イヤでも駆けつけるよりほかなかった。そして母は、おもしろくて仕方がないといった顔で息子を迎えた。
　だからこのひとは苦手なんだよと、ぶすくれながら仲謀がそっぽを向いていると、呉夫人は、ころころと耳に心地よい笑い声を響かせながら、かたわらに控えていた侍女から紅色の布包みを受け取って、卓に置いた。
「これをね、持ってお帰りなさい」