２月新刊情報

いよいよラブコレ間近となりましたね・・・・・・って間近になるまで冬眠するなよと誰か厳しいツッコミぷりーず。
なんとか持参する新刊のめどがつきましたので、ご報告申し上げます。

・・・・・・あ、サークルスペースの報告が先だった（殴）

1Ｆ　あ05　「合肥のあたり。」

配置図で見ると、入口近くの壁ぎわですね。
寒くないといいな。カイロもっていこ。


〈新刊情報〉
傾向：三国恋戦記　小説　
カップリング：仲謀×花

題名：「月夜～下弦～」　

ページ数：34Ｐ（予定）
価格：未定

前作「月夜」の続編です。合肥遠征前のできごと。
本文サンプルを続きにあげてみました。また微妙な位置になってしまいましたが・・・（汗）

ラブコレ発行予定新刊　「月夜～下弦～」
「月白」より


「いいかげんにしろよ」
　誰に向けたとも知れない悪態は、ずいぶんと物騒な声音になった。ほんとうに犯人が目の前にいれば、蹴り倒してしまったかもしれない。
　どうやら、現時点での孫一族最大の命題――と、老人どもが声高に騒いでいる――後継不足を解消するための美しい布石が、また勝手に置かれたらしい。その布石を喜んだことなど一度もない仲謀の意思を、今度も解することなく。
　すこし前までは曹孟徳の襲来に怯え、おとなしくしていたかと思えば・・・・・・ちょっと政情が落ち着くとこれだ。出すぎた真似をするなと口をついて出そうになった怒声がその寸前で喉元に消えたのは、夜間に配慮したせいではない。ただ単に、日中の政務の疲労が濃くてその気力も沸かなかっただけだ。かわりにこれ以上は無い苛立ちを込めて仲謀は舌を鳴らした。
　目の前の隊長が、ふたたび恐縮したように頭を下げた。彼は、主君の意思を正確に把握しているからである。
「もうしわけございません」
「謝るな。もういい面倒くせえ、誰だろうが、いつもどおりさっさと放りだすから、あとはお前たちで適当に追い払っとけ」
「・・・・・・承知いたしました」
　応えの前の、一瞬の間が気になったが、就寝前のやっかいを早く片付けたい気持ちが勝った。明日も早暁から予定が詰まっている。気力体力はひと一倍あるとはいえ、疲れを癒し、ささくれた頭を休ませる睡眠は貴重だ。年寄りどももそれはわかっているだろうに、ちがう意味の癒しが必要だろうと、したり顔で美女をさしむけてくる。
　拱手して道を空ける兵士たちの前を通り過ぎ、さして長くない自室までの回廊を歩きながら、仲謀は半目でため息をついた。